この28週後は、前作の28日後の監督ダニー・ボイルからスペイン人監督であるファン・カルロス・フレスナディージョ にバトンタッチ。
ファン・カルロス・フレスナディージョは日本ではほとんど無名に近い監督であるが、スピーディなストーリー展開で、私的には前作「28日後」よりも、全体的に満足の行く作品であった。
前作の28日後は、途中までの展開はいいのだが、ラストが尻つぼみで、惜しい作品だ。
今作はラストもきちんと締め、次回作を予感させるような終わり方である。
この28週後の特徴として、美しいイギリスの町並み、田園風景が随所に見られ、一見するとホラー映画の舞台とは無縁なのどかな風景とおぞましいゾンビとの対比である。
この作品にもいたるところにそんな美しいイギリスの町並み、自然が映し出され、ホラー映画特有の緊張感に一種の清涼剤的役割を担っている。
ゾンビと言うとノソノソとゆっくりと歩くというのが昔のゾンビの定説であったが、前作でも驚いたのだが、全速力で追いかけてくるので、追われるほうはたまったものではない。
圧巻は大草原でのシーン。
数え切れないほど大勢のゾンビが、美しい丘陵地帯にある草原を全速力で走り、向かってくるのだ!もう絶対絶命と思いきや、意外な撃退法を!
思わず手をたたいてしまった。
このシーンはクライマックスであろう。
必見である。
キャストはイギリスの労働者階級の見本のようなロバート・カーライルと「ブレイブ・ハート」でメル・ギブソンの妻を演じたキャサリン・マコーマック等、味のある俳優が出演している。
キャサリン・マコーミックと言えば美人女優と言うイメージがあったが、役が役だけに、ずいぶんと老けたなと言う印象であった。
ロバート・カーライルの容姿は小柄で貧相であるが、何故か昔から気になる俳優であり、実に味がある俳優である。
ここでは、ゾンビに追い詰められた妻を見捨て逃走し、その罪悪感に苛まれる夫であり父と言う役をいつもながら繊細な演技で演じていた。
前作でいまいちと思った方も、この28週後は是非鑑賞して頂きたい。
決して期待を裏切らない作品だろう。
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