狙撃手を主人公とした映画の名作と言えば、真っ先に思い浮かぶのが「山猫は眠らない」である。
あの作品を観て狙撃と言うのは風や気流を読み、非常に頭を使うものだと言う事を知った。
このザ・シューターでもそんなエピソードが随所に出てくるので、山猫〜ほどはマニアックではないが、スナイパーもの好きにはたまらない。
山猫がどちらかと言うとマニアックに徹したのに比べ、この作品では、エンターティナメント性を存分に交え、誰にでも楽しめる作品に仕上がっている。
どんな作品かと一言で言えば、マット・ディモン主演の大ヒット作「ボーン・アイデンティティー」シリーズ+「山猫は眠らない」と言った感じである。
狙撃手演じるのは、「猿の惑星」や「ブギーナイツ」、近年では主演ではないが「ディパーテッド」で初のアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど活躍目覚しいマーク・ウォルバーグ。
この作品では、孤高のヒーローをカッコ良く演じている。
たぶん、この作品の成功によって、大きく彼は今後躍進していく事だろう。
そして、「ボーン・アイデンティティ」シリーズのように今後シリーズ化していくのではないだろうか。
孤高のヒーローと言えば、シルヴェスター・スタローンの「ランボー」が真っ先に思い浮かぶが、21世紀のヒーロー像は、肉体だけでなく、頭脳の明晰さが必要不可欠である。
汗臭さをそれほど感じさせない、ピンチには肉体だけでなく頭脳をもって切り抜ける。
そんな21世紀の新しいヒーローの一人が、この映画によって誕生した。
裏切られ傷つき、そしてまた同様裏切られ、今度は傷つく暇なく命を狙われ、言われもない罪を着せられる主人公。
ここまでは良くあるストーリーの流れと言えるが、そこに卓越した狙撃手としての腕を持つマーク・ウォルバーグ演じる寡黙なスワガーの存在が加わって、手に汗握るアクション、サスペンス劇となっている。
「ボーン・アイデンティティー」や「山猫は眠らない」のファンの方は是非劇場に足を運んでほしい、存分に楽しめる作品であった。
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