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映画
ホテル・ルワンダ − Hotel Rwanda

ホテル・ルワンダ image

ジャンル:社会派ドラマ
監督:テリー・ジョージ
出演:ドン・チードル、 ソフィー・オコネドー、ホアキン・フェニックス、 ニック・ノルティ、デズモンド・デュベ
製作国:南アフリカ=イギリス=イタリア
日本公開:2006年春1月
評価:★★★★★

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icon ホテル・ルワンダ−ストーリー

1994年、アフリカのルワンダで長年続いていた民族間の諍いが大虐殺に発展し、100日で100万もの罪なき人々が惨殺された。
アメリカ、ヨーロッパ、そして国連までもが「第三世界の出来事」としてこの悲劇を黙殺する中、ひとりの男性の良心と勇気が、殺されゆく運命にあった1200人の命を救う。
「アフリカのシンドラー」と呼ばれたこの男性は、ルワンダの高級ホテルに勤めていたポール・ルセサバギナ。
命を狙われていたツチ族の妻をもつ彼の当初の目的は、なんとか家族だけでも救うことだった。
しかし、彼を頼りに集まってきた人々、そして親を殺されて孤児になった子供たちを見ているうちにポールの中で何かが変わる。
「この人たちに背を向けて、その思いを一生ひきずって生きていくことはできない」と立ち上がった彼は、たったひとりで虐殺者たちに立ち向かうことを決意。行き場所のない人々をホテルにかくまい、ホテルマンとして培った話術と機転だけを頼りに、虐殺者たちを懐柔し、翻弄し、そして時には脅しながら、1200人もの命を守り抜いた。

 
icon ホテル・ルワンダ−感想
一番衝撃的だった映画は?と問われたら、私はカンボジアの内戦を舞台にした1984年度作『キリング・フィールド』と答える。
それと同様の衝撃を受けたのがこの『ホテル・ルワンダ』である。

「ホテル・ルワンダ」
は、1994年に実際に起きたルワンダの部族間闘争に端を発する大量虐殺事
件を基にしたドラマである。
ホテル・ルワンダ
ホテル・ルワンダ
ホテル・ルワンダ
ホテル・ルワンダ

誰もが重く心に残る作品であり、感情と涙腺が揺さぶられる実に見ごたえのある作品であった。

100日間に80万とも100万人とも言われるツチ族の人々が虐殺され、その数はナチスが行ったホロコーストの実に3倍もの数に当たる。

しかしその事実を知りながら、『第三世界』の出来事だと全世界はルワンダに背を向け見捨てた。
もし『ルワンダ』に豊富な資源があったなら?
もし『ルワンダ』が白人の住む国だったら?
我先にと、各国がその資源を目当てに動き出しただろう。

しかし、ここは『黒人の住む国』であり、乾いた大地には彼らが欲する資源など何もない。
そして自国に戦火の及ばない、遠く離れたアフリカ大陸なのである。
何が起ころうと世界で一、二を争うアフリカの貧国では、世界経済に影響を与える心配は全くない。
しかし、同房の『白人』だけは助けなければと、取り残された彼らだけは救出に動く。
悲しげに見送るルワンダの人々を後に・・・・・・。

深い絶望と哀しみの中で、家族をそして同房を守る為にホテル支配人ポール・ルセサバギナが、『暴力』に対して彼は『頭脳』でこの窮地からホテルに取り残された1200人もの人々を救い出すのである。

この『ホテル・ルワンダ』は大きな問いかけを我々に促す。
価値にない国に対しての非情なまでの無関心を装う世界情勢。
対する相手は、ハイテク兵器や細菌兵器とは無縁な暴徒達。
中国から安価で手に入れたと言う、肉切りナイフひとつで惨殺を繰り返す彼らを止めるのは、先進諸国の軍備を持って阻止すれば実に安易なことであろう。
豊富な資源を持つ『イラク』へは、主要各国がこぞって援助介入をしたと言う事実も忘れてはならない。
命の代価が、その国の価値や人種で決められると言うこの悲しい事実に、誠胸が詰まる思いであった。
この映画のストーリーの核となるのは、上記に述べたような無関心な世界情勢によって、見捨てられ成すがままに運命に翻弄される人々。
そして、ホテル支配人ポールの家族愛とホテルに残された人々の命からがらの救出劇である。
残酷描写は極力押さえていたが、虐殺の恐怖、そして緊張感は十分伝わってくる。
孤児達が虐殺されたことを語り聞かせる場面は、思わず嗚咽が漏れてしまった。
大型ナイフで切り刻まれながら、ある孤児の女の子が泣き叫び許しを請う。
「ごめんなさい、ごめんなさい、もう絶対にフツ族には生まれないから」
この言葉は、大きく私の胸に刻まれ、悲しみに包まれてしまった。

そして、世界で絶賛されたこの作品の公開は当初日本では危ぶまれていたたが、20代の若者が先立って、『ホテル・ルワンダ』の公開著名運動を展開、3ヶ月で4000人を超える署名を集めた結果、日本での公開が決定したそうである。
そして渋谷のミニシアターで単館上映だったこの作品は、今では50館を越えて日本各地で上映されている。
まだ未鑑賞の方は、ぜひとも劇場でこの作品を見ていただきたい。
この作品は、『見るべき映画』である!!
そして、考えて欲しい。人間の尊厳、命の尊さを!!

【ルワンダの大虐殺】
ルーツが牧民族であるツチ族と耕民族であるフン族は、言語も同じで人種に変わりはない。
牛を所有し財を得たツチ族に対して、アフリカの乾いた大地で農地を耕すフン族は貧しい。
しかし、フン族でも豊かさのシンボルである牛を所有すればツチ族とみなされ、両者の違いは貧富の差と言うことだけである。
ルワンダの人口の10%と言う少数派ながら15世紀以来実権を握ってきたツチ人、そして90%を占める多数派のフツ人。
ルワンダは、ドイツ、ベルギーの統治を経て、1962年に独立する。
しかし、1994年ルワンダで永遠に「二流市民」であり続けることを拒否したフツ人の過激派は、ツチ人の政権を追い出した後、ルワンダ国内のツチ人を2ヶ月間で80万人〜100万人とも言える人々を虐殺した。

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