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映画
変態村 − Calvaire

変態村 image

ジャンル:サスペンス
監督ファブリス・ドゥ・ヴェルツ
出演:ローラン・リュカ、ジャッキー・ベロワイエ、フィリップ・ナオン他
日本公開:2006年
製作国:仏・ベルギー・ルクセンブルグ
評価:★★☆

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icon 変態村−ストーリー
ハンサムで誰からも好かれる歌手のマルクは、老人ホームでのクリスマス・ライブを終え、次の目的地である南仏の町への移動中、車のトラブルで辺鄙な山間の村に逗留するはめに陥る。
そんな彼を助けたのは、ペンションのオーナーで孤独な初老の男・バルテルだった。
妻に逃げられて以来、徐々に平常心を失っていた彼は、マルクに歌が好きだった妻の姿を重ねあわせ執拗につきまとう。
そんな折、バルテルからの『絶対に近づくな』との警告を無視し、マルクは禁断の村に足を踏み入れてしまう。
そこで彼が目にした衝撃の事実とは―?
突然現れた魅力的な来訪者によって、平穏を保っていた村のバランスが崩れ、全てが壊れ始めていく…。
 
icon 変態村−感想


この作品『変態村』は、『孤独と愛に餓えた人々の狂気』がテーマであり、そこにはまともな愛は存在しない。
老婆が若い主人公に愛を告白したり、冒頭から意外なシーンが登場する。

変態村全編に渡って繰り広げられる『愛の物語』はあまりにも歪み、常人には理解しがたい感覚行動である。
それは『変態』と言うよりは、『精神を完全に病んでいる』と言ったほうが相応しく、主人公以外の村人達はすべてまともではないのである。

この映画の主人公=捕われ人が『男』だと言うことは重大なキーワードであり、女性が主人公なら意味合いも相当変わってくる。
それは何故なのかと言うと、ネタバレになってしまうのでここでは書かないが、男性諸君にとっては、ある意味おぞましい映画だと言える事であろう。

映画の中盤で村人達が酒場で踊り狂うシーンがある。
それはまさに前衛的としかいいようがない不思議な感覚で繰り広げられ、今までどの映画のシーンにもこのような感覚は存在し得なかったであろう。
そのシーンはある意味、村人達の狂気を表現している。
要注目である。

この映画は、ホラーと言っても過剰な残虐や流血シーンはない。変態村
無理やりジャンル分けをすれば、スティブン・キング原作の『ミザリー』あたりが的確なのか。
しかし、フランス産のこの作品は、ミザリーほど単純でわかりやすい映画ではないし、さまざまなシーンを回想して、観る者にその謎を解くように問いかけている。
そして、フランス映画特有の『あとは勝手に想像して』と言うように、ある意味消化不良で結末を迎える。そして、多くの観客は『いったいこの映画は何?』と言う感想を抱くかも知れない。
率直に言って、こういう映画はあまり深く考えてはいけないのである。
常人が、精神を病んだ人を理解することは不可能であるのと同様、この映画の登場人物の行動すべてが謎なのであるから。

以下はネタバレ解説。要ドラック。
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この村は何故か男性しか登場しない。
若い女性は皆村を出て行ったのか、それ故獣姦で欲望を果たすしかないのであろう。
しかし、ペンションのオーナーのバルテルは妻を得て幸せに暮らしていたが、村の男達はその妻を彼同様愛し、多分彼らにとっては正当な行為なのであろうが皆で彼女を屈辱したのであろう。
そして、彼女は村を去りパルテルは孤独から精神を病んでしまう。
そして突然現れた歌手のマルクを彼女と重ね合わせ、再び彼女を失うことがないように彼を拘束する。
しかし、バルテルが自分の妻をマルクと思い込むのはわかるが、村の男達全員も同様に思い込むのは不思議である。
彼らもバルテルと同様、彼女を失い、その悲しみから精神を病んでしまったということなのだろうか?

私の勝手な想像だが、村は近親相姦によって受け継がれ、その結果精神に異常をきたした者ばかりになってしまった。
何故か男性の生まれる割合が多く、数少ない女性は結果外に出て行くことを余儀なくされ、よって残された男性は愛に餓えていると言ったことなのだろうか?

しかし、誠に不思議な味わいを持った作品であった。


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